遺言

遺言を書きましょう
遺言とは、 ご自身が亡くなったあと、残された方々に伝える遺志を、しっかり実行、実現してもらう為の、ほぼ唯一の手段です。

・法定相続人以外の人に遺産を残したい
・法定相続分とは違う割合で、遺産を分割して欲しい
・特定の不動産や、経営する会社を特定の人に相続して欲しい
・相続させたくない人がいる

などなど…

人生の終わりにおいても、その希望は多々あるはずです。
それを、残さずに逝ってしまうと、ご自身が思ったとおりに行かないことはもちろん、残された方々が、無用の争いを始める原因ともなりかねません。

遺言を書きましょう。
それが、残される人達に対する、責任でもあるのです。

遺言は、所定の形式に従って書かれたものだけが、法的に有効なものとされます。
実行時には、ご本人は既にいないわけですから、それを訂正することもできません。
せっかく書いた遺言が無駄にならないためにも、専門家のアドバイスを受けることをお勧めします。
遺言は不要ですか?
多くの方は、“自分には大した財産はないから”と、相続や遺産、遺言の問題は、他人事だと思っているのではないでしょうか?相続は、果たして一部のお金持ちや土地持ちだけの問題でしょうか?

答えは、否です。

ご家族、ご兄弟の仲がいいから、自分が亡くなっても争うことなどない、とお考えかもしれませんが、一般に遺言を考えるような年齢になれば、お子さんも独立し、自身の家庭をお持ちでしょう。お孫さんもいれば、学費だってかかります。

たとえご兄弟同士の仲が良くても、その配偶者の方の考えは、どうでしょう?
また、等分に分割しても、貰えるものなら少しでも多く、とか、お兄さんには事業や住宅取得の援助があったから、うちはその分多く貰えるはず、という意見が出るかもしれません。
最近では、聞きかじりの法律知識で、権利を主張する人も多くなりました。
もめる時には、わずか数万円のことでも、どう利用するのか見当もつかないような小さな土地でも、争いが起きてしまうものなのです。

円満だったはずのご家庭が、お金のことでもめるのは、なんとも悲しいことではないですか?
それを止める、回避する為には、遺言が不可欠なのです。